井原義則(声楽家

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2013年前半

 

 

1/27(日)   i cantanti 第独唱会

           浅田龍之介 鈴木明子 井原妙子 久米健司 可児修司 古川仁和子 本多信明

                   <にしび創造センター ドレミホール>

   ・・・終了  今回はスケジュール調整が難しかったので、重唱勉強会を独唱会に差し替えました。独唱会は原則15分以上のプログラムを組んで

          それを歌いこなすことにより、より大きな成長を計るというものです。今回のメンバーも、大変積極的に取り組んでくれて、大変

          充実した会になったと思います。お客さまも80名来て下さり、大変盛り上げてくださいました。久々の独唱会でしたが、時々行った

          方がいいなと思いました。

 

2/20(水)   ゆめぷらモーニングコンサート

          ドイツの歌とやさしいお話し

          歌の翼に 美しき5月 恨んではいない 昔の忌まわしい歌 ローレライ ベルシャザール王 ふたりの擲弾兵 菩提樹 鱒 セレナーデ

                    <10:30 武豊町民会館ゆめたろうプラザ 響きホール >

   ・・・終了  横山淳子さんの分かり易い解説でドイツ歌曲を楽しんでいただくという企画でした。朝の本番だったので5時に起床しました。

          そのおかげで声はまずまずでした。「響きホール」は名前の通り、とてもいい響きのホールで大変気持ちよく歌うことができました。

          初めての曲も多かったので、見譜だったのが大変申し訳なかったのですが、満員のお客さまがとても喜んで帰られたようで、

          嬉しい満足感のあるコンサートでした。

 

2/22(金)   名古屋市文化振興事業団2013年企画公演 5回公演

  23(土)   オペレッタ「こうもり」アイゼンシュタイン役

  24(日)      S席 5000円 A席 4000円

                   <名古屋市青少年文化センター アートピアホール 

                      22(金)18:30  23(土)11:00 16:00 24(日)11:00 16:00>

 

   ・・・終了  去年8月にオーディションに合格して、もっとも好きな「こうもり」のアイゼンシュタインを演じられるのが、楽しみで仕方がありません

          でした。しかし、3日間で5回公演という、超人的な(殺人的な?)スケジュールがとても心配でした。通し稽古でフルヴォイスで歌うと

          次の日はやはり喉の調子が崩れました。結局、不本意ながら、80%の声で歌ってこのスケジュールをこなすしか自分には方法がないと

          思いました。指揮者・演出家・出演者たちに尋ねたところ、全然遜色なく大丈夫だと言われたので、そうすることにしました。

          結果的には、薬を使用しながら、最後までもったので、とても嬉しかったです。最終日の朝、声が大丈夫そうだった時は、本当に

          嬉しくて神様にお礼をいいたいと思いました。千秋楽の5回目は、もう明日歌わなくていいということで、やっとフルヴォイスで

          通すことができました。この調子で5回目を迎えることができるとは思っていなかったので、最高に嬉しく幸せです。

          今回のプロジェクトはシングルキャストということもあって、大変チームワークがよく、楽しく充実してできたと思います。

          それを力強く引っ張っていったのが、指揮者の井村誠貴さんと演出の伊藤明子さんでした。井村さんはすごいカリスマ性を持っていて、

          みんなを明るくグイグイ引っ張っていきましたし、伊藤さんは出演者それぞれが納得がいくように、じっくりじっくり待ちながら、

          こちらも明るく熟成させてくれたと思います。いい二人でした。また、この企画で(今回で9回目)いつも感じるのは、演出部と

          舞監部(舞台監督部)の人たちが、この公演を本当にいいものにしたいという情熱を持っていて、骨身を惜しまず出演者に寄り添って

          くれる素晴らしさです。小屋に入っても、千秋楽の幕開き直前まで、幕のタイミングを練習したり、本当にプロフェッショナルな

          スタッフだと思いました。それほどまでに、「こうもり」というオペレッタが難しいということだと思いますが、演出家の意図を

          徹底的に具現化するんだという気迫が、本当に素晴らしかったです。もちろん、照明さん、衣裳さん、メークさんその他の方々も

          みな同じ姿勢でした。ですから、出演者は本当に気持ちよくやらせていただきました。

          お陰様で、お客さまの反応はこの上なく素晴らしく、歴史に残るような公演が生まれたのではないかなと手前味噌ですが、思いました。

          大変誇りに思えて、またこれからへの自信もつけてくれた素晴らしい公演でした。

 

3/8(金)    中部レンダースコンサート

           第一部 ドナウディ歌曲

           Amorosi miei giorni  Come l'allodoretta  Date abbiento al mio dolore

           Luoghi sereni e cari  Spirate pur, spirate  O del mio amato ben Amor s'apprende

           第二部 オペラ「電話」

                   <18:30 LCビルホール>

 

   ・・・終了  毎年ここで歌わせてもらっていますが、今年も満員のお客さまでした。ドナウディはどれも大変ロマンチックな曲ばかりを

          集めて歌いました。見譜でしたが、温かいお客さまが、私の歌に酔って下さっているのをとても感じました。声の調子も良く、

          とても気持ちよく歌えました。「電話」は家内と久しぶりに演じました。練習時間は少し短めでしたが、以前やったことも

          あって、調子よくいきました。お客さまがすごく受けてくださったので、とてもやりやすくノッてできました。

          今年は7本のオペラに出演しますが、これで2本目も大成功に終わり、嬉しい限りです。

 

3/30(土)   榊原佳子 60th Anniversary コンサート

            菩提樹 献呈 落葉松 新雪

                   <11:30 名古屋マリオットホテル>

 

   ・・・終了  大学の先輩の還暦と教員定年の記念に、90名強を招いて、コンサートを聴いていただき、食事を振る舞うという会でした。

          披露宴会場のような雰囲気で、声の調子も良く、気持ちよく歌えました。心配だったMCもなんとかこなせて、榊原さんも

          とても楽しそうでしたし、うまくいってよかったなと思える演奏会でした。

                   

5/5(祝)    三河市民オペラ

           トゥーランドット(皇帝役)

                   <14:00 アイプラザ豊橋>

 

   ・・・終了 この企画は第3回目になるそうで、第2回目の「カルメン」のあと、実行委員会が本を出し、それを頂戴することができました。

         読ませてもらって、大変びっくりしたのですが、経済人が企画した市民オペラで、その取り組みが余りにも素晴らしいものでした。

         この公演を、兎に角素晴らしいものにして、全ての観客だけでなく、出演者をはじめ全ての関係者もを満足させようとする、

         凄い意気込みと実行力が備わった委員会でした。その熱意に周りの人々が同調し、スタンディングオベーションで、ブラボーの嵐

         が舞う素晴らしい公演になったということでした。今回のトゥーランドットは、さらに予算も全てがスケールアップした物でした。

         その話しが分かってから、なんとか、自分もこの公演を感動的なものにしたいという気持ちが高まりました。

         練習に参加すると、素晴らしい歌手達が揃っているのにとても驚きました。トゥーランドットもカラフもティムールもリューも

         本当に素晴らしい歌手達でした。彼らの歌を皇帝として後ろで聴いているだけで楽しくなりました。

         皇帝自体は歌う箇所も少ないのであまりプレッシャーもありませんでしたが、全ての中国の国民に崇められるので悪い気持ちは

         しませんでした。今回もスタンディングオベーションで、ブラボーの嵐でした。出演しながらもスゴイなと思いました。

         最初は豊橋は遠いなと思ってのですが、こんな素晴らしい企画に参加できて幸せだと思いました。

 

5/9(木)   名古屋地区ロータリークラブ合唱団連合会

           東日本大震災チャリティーコンサート2012

     オオスシンガーズ指揮 いざ立て戦人よ・故郷の四季から(春)・荒野にて

           ソロ ふるさとの  ほうずき よかった

 

                    <18:30 名古屋市民会館中ホール>

 

   ・・・終了 このところ、声が大変疲れて不調です。不本意ながらドーピングをして、なんとか歌い通すことができてとても嬉しく思いました。

         発声指導や指揮をしてから歌うのは大変です。声に負担のかかりにくい歌ばかりで、震災への思いに少しでも近いものを歌おうと

         思い、この選曲にしましたが、みなさん熱心に聴いて下さり、喜んでいただけたようです。

         オオスシンガーズもさすがに本番はノリもよくて、いい合唱になりました。

 

5/18(土)  豊田オペラグルッポ 第11回オペラ公演

  19(日)   オペレッタ「天国と地獄」 (演出・プルート役)

                    < 18日18:00 19日 14:00 豊田市文化会館小ホール>

 

   ・・・終了 プルート役に途中で降りられてしまったりして、仕方なく私が演じることになりました。今回はピアノ伴奏のオペラですが、

         最初に羊飼いの笛を吹きながら登場します。オケではオーボエに当てられてるので、音に合わせ笛を吹く演技をすればいいのですが、

         ピアノの音に合わせて笛を吹く演技をしても、どうしても違和感があると思い、リコーダーで自分で演奏しながら登場することに

         しました。それから、毎日リコーダーの練習が始まりました。シャープやフラットがたくさんあり、案外難しく、なんとか吹けるように

         なっても、舞台となると、パニクってひどいことになるのではと心配でした。ゲネプロでひどい演奏になり、指揮者に舞台を壊しては

         いけないので、笛をやめてピアノでお願いしますと申し出たら、失敗するのもそれで面白いと言ってもらえたので、気が楽になり、

         本番に臨みました、やはり、ちょこちょこと間違ってしまいました。残念!

         声はこのところ絶不調で、事前に多くの仕事を休みましたが、治らず、また不本意ながらドーピングでなんとかやり過ごしました。

         自分のことばかり書きましたが、公演としては2回ともお客さまも一杯入り、とても沸いたいい公演になったと思います。

         演目が楽しいのと、多くのソリストが出るので、このグループに向いていると思いました。公演前にはいつも流れが成立しにくく、

         今回は大失敗になりそうだと思うのですが、本番前のキャストの気持ちの高まりと、照明その他のスタッフの素晴らしいフォローで

         豊田オペラグルッポの公演の中でも特筆に値するものになったようです。本当に有り難いことです。

         ますます発展できるように、私も微力を尽くしたいと思います。

 

5/25(土)  ロータリー全国合唱祭

          オオスシンガーズの指揮いざ立て戦人よ・荒野にて

                    <12:30 神戸ポートピアホール>

 

   ・・・終了 オオスシンガーズは本番を楽しんで歌える人たちばかりなので、とてもいい本番でした。いつもの力が発揮でき、みなさん気持ちよく

         歌えたようです。講評でも男声合唱らしいきっちりキメられる合唱だったと褒めていただきました。夜の懇親会はいつものように

         たくさんの男声が集まって、みんなで「いざ立て戦人よ」を歌い、私が指揮をしました。100名程度の男声合唱はすごい迫力です。

         来年は名古屋での大会となります。頑張りたいと思います。

 

6/9(日)   イデアーレ演奏会

          ありがとう 涙そうそう 天までとどけ いのちの歌 home ウェスト・サイド物語(抜粋)

          ソロ 海辺の恋 Amorosi miei giorni 鞠と殿様(2重唱)セレナータ(2重唱)

                     <13:30 中電ホール>

   ・・・終了 中電ホールは良く響くホールではないので、とても心配でしたが、みなさんよく声がまとまって、練習で培った音楽をここで

         充分に発揮できたコンサートになったと思います。第2部は私と家内のステージでした。私は今日も声の調子が悪かったので

         ドーピングをして臨みましたが、なんとか無事に歌うことができて本当に嬉しく思いました。「海辺の恋」を作曲の杉村好章さんの

         前で歌ったのは3回目でしたが、初めて間違わずに歌えました。いい歌なのでこれからも歌っていきたいと思います。

         最後のステージは、その杉村さんに編曲していただいた「ウェスト・サイド物語」のハイライトを歌いました。最高のミュージカル

         作品だと思いますが、難しいリズムとハーモニーでした。しかし、みなさん果敢に挑戦して下さって、暗譜でできました。

         お客さまも大変喜んでくださり、いいコンサートができたと思います。とても嬉しいです。

         この半年はとても本番が多く、よく頑張ったなと思います。これで8月まで歌う本番がないので、ゆったりした気持ちで過ごせます。

 

 

8/10(土)  i cantanti 第15回発表会

  11(日)   10日 五十嵐莉彩 安部麻耶 森 翔吾 矢田愛美 浅田龍之介

              河田由美子 石丸光子 佐野久美子 加茂光広 野田恵子 堀山淳子 鈴木博子

          11日 高瀬友紀 馬場由里子 吉田尚子 可児修司 小久保光代 吉田志門 

              鈴木明子 本多信明 飯沼 緑 久米健司 野村桂子 坂本 肇 

              川端 薫 井原妙子 吉田裕貴 小林 洋

              ピアノ 岡戸弘美 舘 美里 福永真弓 小栗多香子

 

                     <14:00 中川文化小劇場>

 

   ・・・終了 今回はお盆も近かったので、出演者が少なくなるのではと心配しましたが、28名の申し込みがあり、ホッとしました。

         しかし、体調不良等で2名が欠席となりました。今回デビューの人もたくさんあり、新鮮な発表会となりました。

         二日目はこの3年続けている、オペラハイライトを行い、今回は「椿姫」を取り上げました。たくさん参加していただいた

         ので、大変盛り上がりました。ヴェルディはやはり声だなという印象を今回の練習でとても感じました。

         声のよく出る人たちが、よく練習し、よく歌って下さったので、素晴らしい「椿姫」になったと思いました。

         発表会全体では、男性の伸長が著しく目立ちました。頼もしい限りです。再来年は思い切ってプロオケでやりたいと

         思っています。

 

8/17(土)  オペラ「卑弥呼」 語り部&弟役

  18(日)  

                     <17日14:00 18日13:30 熱田文化小劇場>

 

   ・・・終了 名古屋の杉村好章さんの3作目のオペラでした。奥様の真理子さんが卑弥呼を歌われ、私は語り部と卑弥呼の弟役という

         ものでした。簡単な舞台と、小編成のバンドでしたが、バンドが上手くて気持ちよく歌えました。私自身は稽古への参加が

         少し少なくて、とても不安を抱えての公演でしたが、そつなくできたと思います。また、4月から調子の悪かった喉が、

         夏休みになってすっかり治ったので、久しぶりに気持ちよく歌えとても嬉しいと思いました。

         打ち上げでは久々にオーソレミオとマッティナータをアカペラで歌いました。これで5本終わったのでとてもホッとしています。

         あと、2本もこの調子でいきたいと思います。

 

10/12(土)

   13(日) オペラ「ごんぎつね」いわし売り役

 

                     <12日 18:30 13日 13:30 半田市民文化会館>

 

   ・・・終了 新美南吉生誕100周年記念事業で行われました。10年前にほぼ同じメンバーで上演したものです。このような脇役は

         あまり経験がありませんが、それはそれなりに一発屋のピンチヒッターのようで、緊張もするしやりにくいものだなと思いました。

         2公演とも売り切れ満員で、大変盛り上がりました。オペラは今年あと一本です。頑張りたいと思います。

 

11/24(日) 敬専寺演奏会

          冬の夜・雨降りお月さん・あわて床屋・里の秋・ダッタン人の踊り・

          フニクリフニクラ・星に祈りを・シャンパンの歌・乾杯の歌・瑠璃色の地球

 

   ・・・終了 敬専寺での演奏会も8回を数えます。晴天で暖かく、紅葉がとてもきれいでした。いつものように本堂に一杯のお客さまが

         一生懸命に聴いてくださいました。声の調子もよく、十分な準備期間がなかったにも関わらず、暗譜も間違えずに歌えて

         ホッとしました。

                     <刈谷市 敬専寺 14:00>

 

11/25(月) 名古屋市文化振興事業団設立30周年感謝のつどい

          伯爵令嬢マリッツァ・メリーウィドウワルツ

 

   ・・・終了 今まで9回の出演を果たした事業団の30周年パーティで歌って欲しいと言われたのは、つい最近で、曲をもらったのは

         一週間前でした。以前マリッツァは出演したのですが、すっかり忘れてしまっていて、暗譜に手こずりました。

         しかし100名の偉い人たちの前で、無事に歌うことができ、良い評価をたくさんいただきました。一緒に歌った

         日比野景さんもとても素敵で、気持ちのいい本番になりました。残すは信長です。頑張ります!

 

                      <東京第一ホテル 錦 18:30>

     

12/22(日)  織田信長公市民劇「戦国音楽絵巻(小牧山城夢語)」

           〜信長より刻を超え〜  織田信長役 + 椿姫より「乾杯の歌

 

   ・・・終了 信長の役ができるとは夢にも思っていませんでした。話しを頂いた時、信長の晩年ですかと尋ねたら、30歳台ということで、

         僕でいいのでしょうかと念を押したぐらいでした。信長の豪放な雰囲気が自分らしくないのですが、なんとかその雰囲気を

         出そうと頑張りました。このイベントは3部形式で、第1部がオーケストラ演奏。中部フィルのフルオケで、まずヴェルディ

         椿姫の乾杯の歌を歌いました。調子もよく、気持ちよく歌えました。

         第3部はオケがピットに入っての音楽劇。現代の若い女性5名が、タイムスリップして小牧城を築城中の信長に会うというもの

         でした。セリフもたくさんあったので、心配でしたが、本番はとても上手くいきました。

         お陰様で、とても気分良く今年を終えることができました。

 

                     <小牧市市民会館 13:00>

 

 

 

今年を振り返って・・・

    今年は7本のオペラや音楽劇に出演できました。この年齢になってこんなにたくさんお話しをいただいて、本当に嬉しい限りです。

    中でも印象深かったのは、やはり僕のもっとも好きな役「こうもり」の「アイゼンシュタイン」を、名古屋市文化振興事業団で、

    できたことでした。3日間で5回公演という無茶な企画でしたが、よく最後まで無事に歌い演じられたなと思います。指揮井村さんと

    演出伊藤さんを中心に、チームがよくまとまり、素晴らしい公演になったことが一番嬉しいです。自分のオペラ歌手としての晩年を

    輝かしく飾ることができたと思えました。同窓会を2回もできたのも、チームワークのよさを表す、特筆すべきことでした。

    5月に行った三河市民オペラ「トゥーランドット」も思い出深いものとなりました。日本中の素晴らしい歌手達が集まって、その中に

    僕も「皇帝」役で参加させてもらいました。稽古で他の歌手達を聞いているとそれだけて、とても感動し楽しめました。また、

    素晴らしいプロジェクトで、満員のお客さまがブラボーを叫びながらスタンディングオベーションをしてくださるのは初めての経験で

    感動しました。そんな公演に参加できた喜びを感じました。

    豊田オペラグルッポの「天国と地獄」は、このグループ始まって依頼の素晴らし評価を得ることができました。事情があって、

    演出と出演の両方を行うことになりましたが、それはなかなか大変なことで、両方やるのはもうやめようと思いました。

    4月末から、7月まで喉の疲れが取れず、それがとても辛く感じました。しかし、夏休みになって声を休めることができ、すっかり

    良くなりました。ホッとしました。喉の調子の戻った8月末には、ナポリ民謡などのテノールの定番の歌や、ドナウディの録音ができ、

    YouTubeにアップすることができました。YouTubeの僕の歌は、年末現在で計34万人が聞いてくれています。

    門下のi cantantiも皆さん順調に上達して、これも嬉しいことでした。夏の発表会ではヴェルディ「椿姫」に取り組みましたが、

    みなさん見事に歌われ、とても評判のいい発表会になりました。門下生は各所で盛んに活躍してくれていますが、特に理学博士の

    Y君が名古屋二期会のドニゼッティ「愛の妙薬」で主役のネモリーノに選ばれたことと、医大生のH君が、東京国際声楽コンクール、

    新進声楽家部門で全国2位になったことは特筆すべきことだと思います。

    女声合唱団イデアーレの演奏会も大変評判でした。男声合唱オオスシンガーズは、毎回の練習参加率が悪いのですが、本番に強く、

    歌うと評判かいいことがなんだか凄いです。

    中部レンダースコンサートも、敬専寺コンサートも今年もお声が掛かって、とても嬉しかったです。

    若いオペラ歌手を育てるために始めたオペラ研修会「i opera」は、2年目(4クール)を終えることができました。学ぶ機会の少ない

    オペラの演技を中心に勉強するものですが、人数を絞って行うことによって、着実に力をつけてもらっていると思います。

    さて、来年は名古屋市文化振興事業団30周年公演で、ついに10回目出演を果たします。千住明の「万葉集」、山口雅子さんとの

    「夕鶴」も楽しみです。

    まだまだ、声も衰えてこないので、頑張っていこうと思います。

    今年の一年も本当に有り難うございました。